アメニティ2000協会では2012年度からアメニティ・アカデミーを創設します。これは
当協会の理念にそったテーマをとりあげ、共に考えていこうという企画です。
第1期セミナーとして4月から「ヴォーリズ建築再見」を開講します。
近年ヴォーリズ建築が注目されていますが、ヴォーリズ六甲山荘の保存活動を通じて建築的文化的価値の重要性を痛感しているところです。その意味でこの機会にヴォーリズとその建築の魅力を総合的に検証することにいたしました。
斯界の第一人者である山形政昭大阪芸術大学教授、石田忠範一粒社ヴォーリズ建築事務所元所長のお二人を講師に迎え、講義と見学を通してヴォーリズの世界を探究していきます。
関西学院の外国人住宅について調査結果をふまえて報告がありました。 第Ⅰ期セミナーの最終回にあたり実施したアンケートにはステップアップ講座があるならぜひ受講したいという声が何人もありました。 |
ヴォーリズ六甲山荘を舞台に、石田忠範さんが失われたヴォーリズの作品、特に小寺邸と室谷邸について、写真を駆使しながら、無念の思いをこめて話されました。 写真を見るだけでも二つの建物がいかに魅力的だったかが想像でき、それを失った悔しさを実感するとともに、ヴォーリズ六甲山荘を守っていく意義と責任をあらためて感じました。 当日の昼食は希望者に山荘自慢の石窯ピザをふるまい、また前日と当日の夜には宿泊もしていただきました。 |
レンガ造りの美しい教会を、中から外から歴史からとじっくり味わうセミナーでした。 大阪の街中で戦火もくぐりぬけ、時代の要請も少しずつ受け入れながら、現在も現役で人々の集まりやすらぐ場所となっていることに感動しました。 |
第1期セミナーの2回目は神戸女学院の社交館で行われました。石田忠範さんの実体験に基づいたお話や神戸女学院の建物に関する情報など、石田さんならではのお話で、 あとの見学も実りあるものでした。 |
本年度の新規事業であるアメニティ・アカデミーですが、東京からの参加者が6名、総勢31名という盛況でした。 第1回はアメニティ・アカデミー院長の宮田満雄先生の開講の辞があり、山形政昭先生を講師にお迎えし、研究の新成果などもご披露いただく濃密な内容で、一同満足。次回への期待が一層高まりました。 セミナー後の懇親会でもそれぞれがヴォーリズや近代建築への思いを語り、楽しい時でした。 |