第6回・名建築と音楽シリーズ〜川口基督教会コンサート 11月12日（土）大阪に残る最古の教会建築のなかで、建築のお話と音楽を 楽しんでいただきました。 まず石田忠範氏から地震で被害を受けた教会堂の修築のお話しがありました。 実際に手掛けられた経験に基づくお話しに皆ひきこまれました。 コンサートでは伸びやかな畑さんのテノール、あたたかな三橋さんのチェンバロ、 そして舘野さんの清冽なヴァイオリンの音色に聴きほれました。 ステンドグラスの美しい教会堂によく似合ったすてきなコンサートでした。 会員の佐野信三さんが理事長をしておられる博愛社の子供たちも参加してくれて、 全部で142名の来場者がありました。 川口基督教会でのコンサート 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　細木　ゆきえ レンガ造りの教会堂に入って、まず最初に目に飛び込んできたのがステンドグラスでした。 私がもつ教会のステンドグラスのイメージは、イエス・キリストなどが描かれた宗教的なものでしたが、 川口基督教会のステンドグラスには、梅や水仙、シクラメンといった花々や葡萄などが鮮やかに デザインされていてとても印象的でした。 石田忠範さんの講演は、川口居留地として栄えていた頃の周辺地域のお話や、阪神大震災により 倒壊した塔の修復および鋼管坑による補強工事の様子、またレンガのイギリス積み・フランス積みの 違いなど丁寧なわかりやすい説明で、大変興味深いお話でした。 丹波の森国際音楽祭のお忙しいスケジュールのなか出演してくださったという畑儀文さんの 伸び伸びと迫力ある歌声とヤンネ館野さんの奏でる優しいヴァイオリンの音色、そして 三橋桜子さんのやわらかいリズミカルなチェンバロの響き…。 演奏を聴いていて気がつきました―　チェンバロの生演奏を聴くのは今回が初めてだということを。 音楽の授業で習った程度の知識しかなく、楽器そのものをこの目で見るのも初めてでした。 コンサート終了後に間近で見ることができ、客席で見ていた感じよりもずっと小さく、あの軽やかで かわいらしい音色に納得しました。 外装も華やかで、音色もさることながら楽器全体がかわいらしい印象でした。 この「名建築と音楽シリーズ」も第６回目になったのですね、驚きました。 普段、内部を拝見できないような貴重な建物に足を踏み入れることができ、さらに素晴らしい 音楽にも出会える機会を与えていただき、快く出演を引き受けてくださる出演者の方々、 また毎度ご苦労を重ねておられるスタッフのみなさんに感謝しています。 川口教会コンサート・博愛社の皆さんの感想文 この度、川口教会コンサートに招待して下さって、ありがとうございました。 ヤンネ舘野さんの演奏されているバイオリンの音色はとても美しく、三橋桜子さんのチェンバロを 聴いていると、とても心地良く、なめらかに感じました。 畑儀文さんの歌声には迫力があり、心に響きました。演奏を聴くうちに、だんだんと聴いている人々を 和ませていくように感じました。 すばらしい演奏に私もうっとりしました。今までで一番すばらしいコンサートを聴くことができ、 本当に良い経験ができたと思います。 また機会があればぜひ聴きに行ってみたいと思いました。本当にありがとうございました。 　＜里中　恵＞ 　この間は川口キリスト教会コンサートに招待して下さりありがとうございました。 行く前からどういったコンサートなのか楽しみにしていました。コンサートが始まるとシンガーと バイオリニストとチェンバロの3人組の演奏ということでびっくりしました。 シンガーの声はハリがあって会場中に大きく響いていました。 バイオリンはメロディを中心にひいていたので、すごい迫力がありました。 チェンバロの音は初めて聞いたので、とても不思議な感じがしました。 3つの音が交り合って、すごい衝撃を受けました。 私はクラブでフルートという楽器をふいていて、私も人の心に響かせることのできるように がんばっていきたいです。　 ＜浜田　愛理香＞ 　私は招待していただきありがとうございました。 とてもすばらしい演奏でした。チェンバロは初めて見た楽器で最初はピアノかと思いました。 しかし音を聞くと全く違う音で少し驚きました。 そしてバイオリンの音は本当に美しくテレビなどで聞く音とは全く違いました。 教会で聞くと響きがすごくきれいでした。 畑さんのテノールの声は初めてなまで聞き、本当に響きの良い声だと思いました。 そして教会がすべてレンガでできていたのがすごくすてきでした。 博愛社の教会とは雰囲気が違いました。 初めてレンガ作りの建物を見れてうれしかったです。 天井の作りもいろいろ工夫されていてとってもきれかったです。 本当に今日はこんなすばらしい演奏会に招待していただきありがとうございました。 とっても楽しかったです。 　＜大坪　由依＞