18世紀始めの文化、趣向を優雅に体現している館。
この地方の彫刻家であり大工でもあったウィリアム・トンプソンがジョン・ブールシエのために建てた。
見事な木彫が大きな特色で、普通は漆喰で作られる蛇腹や壁の装飾も芸術的な木彫細工で施されている。また建物の長さ一杯に伸びている中央廊下も見もので、1階の端にある温室の緑を見通すように設計されている。
オリジナルの家具は残されていないが、内部は当時の流行に従い、暖炉の上の飾り段には東洋の陶磁器のコレクションがひしめき、中国の漆塗りの家具も展示されている。現在はナショナル・ポートレイト・ギャラリーから借りた肖像画が数百枚展示されている。
二重のボーダーガーデンにはシャクナゲ、バラ、アイリス、蔓性の植物などで飾られ、キッチン・ガーデンもある。羊の逃亡避けの溝越しに見える南に広がる牧草地の風景は18世紀の風景庭園の名残である。（2004年訪問）